サッカー・フットサルを16年間プレーし、特に同じ局面が二度と訪れない試合の中で、迅速な判断と行動が求められる「ボランチ」というポジションを務めてきました。この経験から、高密度な時間や高解像度な空間を俯瞰的に認識し、細部まで把握する能力に強く興味を抱き、その延長線上でロボットビジョン研究の道を選びました。
現在は、1秒間に1000コマ以上の高速画像処理を可能にする高速ビジョンシステムを基盤に、振動イメージングやダイナミックセンシング技術の研究開発に取り組んでいます。特に、人間の目では捉えられない音声周波数レベルの振動を画素単位で可視化する技術を活用し、産業応用から環境モニタリングまで幅広い課題解決に貢献しています。具体的には、広域コンベアや中小橋梁の振動計測ソリューション、光学的アンチドローン監視システム、さらにはミツバチの飛翔アクティビティ計測など、多岐にわたる応用分野への展開を進めています。
現在、「研究を研究で終わらせない」をテーマに掲げ、振動可視化技術の製品化・サービス化を通じて社会に価値を還元することを目指しています。その一環として、大学発ベンチャー「ボランチアイズ」の立ち上げ準備を進めております。
どうぞよろしくお願い致します。